健康な髪の毛、そして体に必要な栄養素として重要なアミノ酸(たんぱく質)、そしてビタミン、ミネラル。
数百種類以上あるアミノ酸のうち人間の体を構成するのは20種類。そのうち9種類は体内で作ることができないために、食事から摂る必要があります。(必須アミノ酸)
このアミノ酸が複雑に組み合わさってできているのがたんぱく質で、体の各部位を形成したり、生理作用を営む際に使われたりしています。
インスタント食品が多い、無理なダイエットをしている・・・
日頃の食生活で必須アミノ酸が不足すると、たんぱく質の合成が出来なくなり、体の構造が脆弱化、ホルモンや酵素を介した体の機能も低下します。
当然、健康な髪の毛も生まれてきません。
必須アミノ酸(アミノ酸スコア)-アミノ酸スコア一覧-
食品の中に含まれているアミノ酸の組成は、食品ごとに異なります。
アミノ酸スコアとは、体が必要とする必須アミノ酸を評価したもので、アミノ酸スコア100という食品は、9種類の必須アミノ酸がすべて100%以上含有されている理想的なアミノ酸組成を持つ食品を指します。
代表的なアミノ酸100の食品
豚肉・鶏肉・牛肉・牛乳・卵・魚介類
食品に含まれる必須アミノ酸は摂取したもののうち、最も含有量の少ない必須アミノ酸(第一制限アミノ酸と呼びます)の分しか活用されないという性質があります。
例えば、アミノ酸スコア68のジャガイモは、ロイシンという必須アミノ酸が68%しか含まれてませんので、他のアミノ酸がいかに多く含まれていても68%分しか活用できないため、他の食品と組み合わせて摂取する必要があるんですよ。
そして、重要なのはアミノ酸だけではダメということです。
アミノ酸を髪の毛にしたり、内蔵や筋肉にしたりと、体内の様々な部分で核となる栄養素の
ミネラル、ビタミンが必要なんです。
特に髪の毛に良いとされているミネラル、鉄分・セレン・銅・亜鉛のうち鉄分・亜鉛や、ビタミンは不足しがちです。(ビタミン欠乏症として口内炎・貧血・視力低下など。亜鉛が不足すると味覚障害をおこしたりもするんですよ。)
ですので、みなさん偏った食生活を避け、野菜・果物・魚介類・海藻類・豆類などバランスの良い食生活を心がけましょう☆
※特に高たんぱく(アミノ酸スコア100)の食品は、動物性脂肪も同時に摂ってしまう(魚は除く)ので、注意が必要です。
髪の毛をつくるケラチンたんぱく質のうち14~18% と最も多く含まれているのがシスチンというアミノ酸です。大切なんです☆
ところがこのシスチン、食事からの摂取がほとんど出来ないんです・・・
そこで、体内でシスチンが不足しないようにがんばるのがメチオニン!!
で、このメチオニン、体内での働きはといいますと、
・老廃物の代謝
・有害重金属の排出
・網膜の修復
などです。
ということは、大量のアルコールの摂取で肝臓に負担をかけたり、長時間パソコン・携帯・テレビゲームをしたり、屋外で紫外線を受け続けていると、肝機能の保護や、網膜の修復にメチオニンを相当消費してしまいます。
ですので、健康な髪を育てるためには飲みすぎ、眼の使いすぎに注意しましょう☆
メチオニンは食事から摂取しないといけないんですよ♪
多く含まれる食材
のり、チーズ、鶏レバー、鶏肉、牛肉、牛乳、大豆、さんま、まぐろ、卵、小麦
健康な髪を育てるのにはしっかり食べて、充分な栄養を摂ることが大切です。
【中国では、髪の事を『血余(けつよ)』と言い、生命維持に必要な身体のパーツに優先的に栄養を供給し、余った血(栄養素)で髪の毛はできているといわれています。】
そして、その栄養素は毛細血管によって毛乳頭へ運ばれてきます。
ですので、血行が悪くなると毛乳頭は充分な栄養を摂取できなくなります。
そこで皆さん、『よく噛んで食べましょう!!』
最近よく耳にしますよね。
噛むことは頭部への血行促進効果があるんですよ☆
なんでも、いろんな時代の食事を復元し、学生に食べてもらい、咀嚼回数と食事時間を計測したところ・・・
・卑弥呼時代 3990回(食べきれず)
・源 頼朝時代 2654回
・昭和10年ごろ 1420回
・現代 620回
だそうです。
柔らかいものを食べる、仕事が忙しい、時間が無いからと流し込むような食べ方をすることの多い現代人の咀嚼能力は著しく低下していて、「あごが細くなってきている」とよく言われています。
よく噛んで食べる事は、血行促進だけではなく、胃腸への負担を軽減しますので、栄養分を効率的に吸収することにもつながります。
健康な髪を育てるためによく噛んで食べましょう☆
その名の通り酸化を防ぐ事が出来る栄養素です。
植物は日光を吸収して成長しているため、紫外線の攻撃にさらされています。
そのため、植物には活性酸素から身を守る物質が多く含まれています。
抗酸化物質は活性酸素による細胞などへの攻撃を防いでくれる為、不足すると老化を早めたり、がんや心臓病などのリスクが高まります。
(活性酸素はその働きにより、体内のたんぱく質・脂質・DNAなどを酸化させてしまいます。)
・ポリフェノール (詳細)
よく耳にする『ポリフェノール』とは、植物に多く含まれる色素や苦味成分の事で、ほとんどが植物に存在し、その種類は300種以上といわれています。
ポリフェノールは摂取後30分程で効果が現れますが、体内に蓄積されませんので、その抗酸化効果は30分程で消えてしまいます。
ですので、こまめに摂取するようにすると栄養上効果的です☆
ポリフェノールは淡色・無色の「フラボノイド類」と「ノン(非)フラボノイド類」に大きく分けられます。
・カロテノイド(カロチノイド) (詳細)
緑黄色野菜などの植物等に含まれる抗酸化効果の非常に高い色素成分です。
カロテノイドは紫外線から身を守る成分で、強い抗酸化効果もある為、発ガンなどを抑制する作用があります。
カロテノイドは単一ではなく、複数の食品から摂取したほうが効果的に吸収できると言われています☆
カロテノイドは「カロテン(カロチン)類」と「キサントフィル類」に分けられます。
・セサミン
・大豆サポニン
・アリシン(硫化アリル) (詳細)
現代人は外食やインスタント食品などが多く、野菜不足と言われていますが、この抗酸化物質は植物を通じて摂取しても同じ働きをしてくれますので、野菜・果物をしっかり摂るようにしましょう☆
それぞれ含まれる食材はもちろん、抗酸化作用以外の栄養効果は異なります。
詳しくは各成分横(詳細)をご覧ください。
一日の疲れを癒し、健康な体を維持するのに欠かせないのが睡眠です。
睡眠不足が続くと、体の機能が低下し、代謝が悪くなります。
これは、頭皮も同じです。
なぜ、寝る事が大切なのか?
これには、自律神経・・・『交感神経』と『副交感神経』が深くかかわってきます。
普段の生活の中で、
起きているときは『交感神経』が働き、血管を収縮し、血圧を上げ、心臓の動きを早め、
「労働」「運動」「興奮」「緊張」「恐怖」「危機」などのときに心身ともに活発に活動できるようにし、
寝ているときは、『副交感神経』に切り替わり、血管を拡張し、血行を良くし、血圧を下げ、
リラックス状態になるように働きます。栄養素や成長ホルモンは、血液によって体の隅々まで運ばれ、体の修復をしてくれています。
※そのため、過緊張状態(ストレス)が続くと、交感神経が優先的に働き、副交感神経が働かなくなる為、体の修復が出来なくなってしまいます。
もちろん髪の成長にも、この副交感神経の働きが重要です。
これまでは、午後10時から午前2時の間が最も活発に働くとされてきましたが、現代の社会人の方々が午後10時に就寝される事はまずないと思います。
そこで、「就寝時間」ではなく「睡眠時間」に注目した結果を見てみると、
1日5時間以上寝ている方と、それ以下の方とでは、明らかに髪の状態に違いが見られたそうです。
ですので、
1日最低5時間は睡眠をとりましょう☆
もうひとつ、いびきは『睡眠時無呼吸症候群』につながる症状です。
これは、寝ている間の呼吸が正常に行われず、酸素が十分供給されない事で、細胞の老化を招く症状です。
特に影響を受けやすいのが毛母細胞なのです。
※いびきにはいろいろな原因がありますが、肥満やアルコールもその一因ですので、生活習慣を見直すのも大切ですね☆
生命活動すべてに欠かせないもので
食物を摂り、消化し、エネルギーを生み出す工程すべてを動かすのが【酵素】です。
元々、体内で生産される『潜在酵素』と呼ばれる酵素を持っていて
その働きは2つに大別されます。
ひとつは、食物を消化する「消化酵素」
もうひとつは、吸収した栄養素からエネルギーを作ったりする「代謝酵素」です。
身体にはこの2つの酵素を作る機能がありますが
年齢と共に生産量は減ってしまいます。
そこで重要なのが食物を通して摂り入れる『体外酵素』です。
生の野菜や果物を食べると、食物中に含まれる酵素が消化を助けるので
身体は消化酵素よりも代謝酵素の生産に力を入れるため
その結果として、身体の代謝が上がります。
※酵素は調理などで48度以上に熱すると壊れてしまいます。
┏━━━━━━━【酵素】━━━━━━━┓
【人体にあるもの】 【外部から摂り入れるもの】
┏━━〔潜在酵素〕━━┓ 〔体外酵素〕
【代謝酵素】 【消化酵素】 【食物酵素】
(生命の活動) (食物の消化) (食物の消化)
身体を作り、病気を 消化器官内で分泌 生の食物に豊富に
治し、人間すべての される酵素で、口に 含まれる酵素で、
生命活動に必要な した食物を消化する。 その食物自体を
酵素。 自己消化する。
体内酵素には限りがあり、たくさん食事をする人は、その限りある酵素を
消化に使いすぎて、代謝酵素が不足しがちに。
一方、食事をほどほどにして、体外酵素を効率よく摂り入れる人は
酵素をより多く代謝に回せるので健康的に。
代謝に回せる酵素が増えれば
代謝と共に、免疫力も上がります。